ニュルンベルク #2

 一日かけてニュルンベルク(Nürnberg)市内観光。09時にホテルを出立。旧市街の真ん中を南から北へと縦断して高台にそびえるカイザーブルク(Kaiserburg)へと向かう。その名のとおり神聖ローマ帝国皇帝の城。到着したところ,ちょうど10時30分からのガイドツアー(EUR6)が出発するところだというので城内の見学に向かう。学部時代にドイツ語を勉強してあったので今でも単語の発音はできるけれども,会話はさっぱり……。断片的に聞き取れる名詞と数字を組み合わせて,部屋を見ていく。ツアーの後,併設の博物館を観てから塔に昇り,町の景観を楽しむ。

 続いては,町の歴史を紹介するフェンボーハウス(Stadtmuseum Fembohaus;市立博物館),そして画家デューラーの家(Durer Haus)へ(共通入場券EUR5)。この2つは楽しめたのですが,おもちゃ博物館(Spielzeumuseum)は足早に出てきました。

 そのまま坂を下ってペグニッツ川の中州に向かう。ヘンカーシュテーク(Henkersteg)のあたりは 川縁の風景が表情を備えていていて美しい(見とれていてカメラを落下させました……)。

 商店街を東へ通り抜け,ローレンツ教会(St. Lorez-Kircheにて「受胎告知のレリーフ」を観たのが14時。手近なところにあったパン屋さんでコーヒーと合わせて買い物をし,昼食を済ませる。

 再び駅の方へと南下し,職人広場(Handwerkerhof)に立ち寄る。別段ここで物作りが行われているわけではなく土産物屋が並んでいるだけなので,作り物のテーマパークっぽい。
 15時,ゲルマン博物館(Germanisches Nationalmuseum)へ入場。観光ガイドでは何が展示されているのか要領を得なかったのだが,足を踏み入れてみて理由がわかった。あらゆる物が陳列されていて,もはや特徴がない。A館がエントランス,B館は古代の遺物,C館回廊には中世の彫刻,E館は近現代。そしてやたら大きいD館は,家具,楽器,衣装にそれぞれ各階を割り当てている。横幅10m×延長100mほどのフロアにマネキンが並んでいるのを観たときには気持ちが悪くなりました……。部屋の番号が小さい順(時計回り)に巡っていったのですが,興味のあった「近代絵画」の展示されているD館最上階や,「中世祭壇画」の置かれているC館地上階に辿り着いたのは入場後2時間近く経ってから。へとへとで集中力が切れており観ていられない。次に来るときは,真っ先にこのコーナーへ来ることにしよう。
 駅前に戻ってきたときには既に17時を過ぎていて,もはや観光施設は閉館の時間。先ほど職人広場で見かけた缶入りお菓子が土産に良さそうだなと思い,ニュルンベルク名物のレーブクーヘン(Lebkuchen)を一つ購入。