原田泰治美術館


 せっかく美術館が多くある諏訪湖岸に来たのだから少しは見ていきたいと思い,宿に常備されていたガイドブックで物色。ちょっと悩んだのですが,宿から近い2箇所へ行ってみることにしました。チェックアウトしてフロントに荷物を預け,開館と同時に原田泰治(はらだたいじ)美術館を訪問。ふるさとをテーマにした心象的な作風の絵を綿々と描き続けているということだったので,“あざとさ”が鼻についてしまうのではないかと危惧したのですが,なかなか楽しめました。
 ただ―― 茅葺き屋根の家や棚田を見ても,それが《日本の原風景》だとは思えないのは道産子の性でしょうか(^^;)
 その後,諏訪市美術館にも立ち寄ったのですが,こちらはまったく興味を持てない展示内容でした。まぁ,地方都市の美術館には郷土出身の作家の作品を収集するという宿命がありますから……
 宿に戻って荷物を受け取り,上諏訪1131発の特急あずにゃん14号に乗車。自由席にしましたが,平日の日中なので楽に席を確保できました。1305八王子着。暑い。涼しい信州から降りてきたせいかと思ったらそれだけでは無かったようで,この時季としては異常な猛暑が待ち受けておりました。京王八王子へと移動し,各駅停車,準特急,また各駅停車と乗り継いで東府中駅へ。