Toledo

 10時少し過ぎに古都トレドに到着。いったんタホ川を渡り、パラドール(城を改造した国営宿舎)を見にいきました。それからソコドベール広場に向かい、蒸気機関車を模した観光バスに乗車。50分間ほど、トレド市内をぐるぐるとまわってくれます。街の全景を眺められる場所まで自力で行くのは難しいので、これはお薦めです。ただ、石畳の上ではものすご〜く揺れますが。乗車券は、広場にある観光案内所で購入します。

 案内所では地図もくれるのですが、何せトレドは小路が複雑に入り組んでいます。道案内の看板も出ていないし、地図に名前の書かれていない通りも多いので、どこに居るのか分からなくなりがちです。

 えぇ、しっかり迷いましたとも(汗

 カテドラル(大聖堂)までは簡単なのですが、そこから美術館へ抜けようとして遭難しました。方向感覚には自信があるので、地図さえあれば目的地にたどり着ける――はず、だったのですけれどねぇ。約1時間ほど、半径100mの地域を歩き回る羽目になりました。

 当初の目論見では、昼前にさくっと観光を終わらせて帰ろうと思っていたのですが、それどころじゃない。午後もトレド滞在に予定を切り替え、まず道を覚えることにしました。その結果わかったことなんですが、この地図、道路の幅がかなり誇張されてる……。コツは、土産物屋のない通りに入ったら道に迷ったと考えることでしょうか。

 とにかく西に向かって進んでいくと、塔のある大きな教会にぶつかりました。サン・フアン・デ・ロス・レジェス教会(Monasterio de San Juan de los Reyes)というところだったのですが、ふらっと立ち寄ってみたところ、これがなかなかに素晴らしい建物でした。回廊に施された彫刻が見事。