マリア様がみてる

マリア様がみてる―チェリーブロッサム (コバルト文庫) マリア様がみてる―レイニーブルー (コバルト文庫) マリア様がみてる―パラソルをさして (コバルト文庫) マリア様がみてる―子羊たちの休暇 (コバルト文庫) マリア様がみてる―真夏の一ページ (コバルト文庫)
 第12巻、2年生の1学期ぶんまで読了。感想は「祐巳、祥子。シャキッとなさい!」
 コミュニケーションを保てないことで生じる行き違い、というのがこの二人の間の主題なのでしょうが、悩んでいることの次元が低くて、いらいらしてきます(^^;) この二人が悩むのは「言えない」ことではなく「言いそびれた」「言い忘れた」ことであることが多く、それも一度や二度ではないですからねぇ。こうも繰り返し失敗されると、学習能力に障害があるように思えてきます。
 もっとも、小さなずれが重なって訣別に至るというのは良くある話。私みたいに口が悪いし黙っていられず、言葉にしてしまってから「しまった」ということが多い者にとっては、紅薔薇さまファミリーの悩みには縁遠いというだけのことでしょう。
 では、由乃(あるいは瞳子)に親近感がわくかというと、そうでもない。「それを言ったらダメ」と頭でわかっていても言ってしまうという心理状況は理解できますが、共感するものではないですからね。
cf.: http://ts.sakura.ne.jp/~act/m/マリみてDB)