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 キーワード作成ガイドラインの改訂に向けた動きが見られるようになってきました。そこで、新ガイドラインに組み込んでいただきたい文面(の私案)を当所にしたためておきます。



 まず私の立ち位置を表明しておきますと、以前の区分でいう一般普通名詞の存在を快くは思っていません。理由は、後述する《有用性》という観点に合致しないからです。かといって、削除することもないと考えています。意味があるかどうかは知りませんが、価値がないわけではありませんので。
 そこで従来は普通名詞の自動リンクを解除し、必要に応じ手動でリンクを生じさせていました。ところがキーワードモデレーションシステムの稼働にあわせて区分が撤廃されたことにより、それまでは目にすることのなかったキーワードが引っかかってくるようになったのです。
 「使いたくない語句に対しては手動で[]を入れてリンクを制御すればいいだろうに」あるいは「投票してスコアを下げればいいことだろう」と思われるかもしれません。実際、それらの作業は行っているのですが、最近、登録キーワード数の増大は必ずしも好ましい結果をもたらすばかりではないと思うようになってきました。
 私の場合、モデレーションが行われるようになったことで、かえって「ノイズ」となるキーワードの存在が気にかかるようになったのです。モデレーション値は変動するものですから、閾値を0か100に設定していない限り、執筆時にはリンクされていたのに後で見たら消えていたということ(あるいはその逆)が起こりえます。私は閾値を40に設定しているものですから、この付近にあるものを点検して、数人の投票で変動が起こりそうな語句に対しては手動で調節する(リンクを保持する)という作業をしなくてはなりません。
 普通名詞だけの現状ですらこの有り様なので、その他の品詞についてまで現在の調子で登録されていくことを憂慮します。
 より広汎で具体的な弊害は『おとなり日記』で生じます。どうも有効に働いていないように感じられるのです。その理由は「執筆者の意識ではキーワードと捉えていない言葉」が大量に登録されているため、本当にキーワードとして機能して欲しい語句がまぎれてしまっているのでありましょう。
 確認しておくと、既に登録されたものを削除するのは得策ではありません。生まれ出でたものが何であれ、愛でる人がいるのなら、とやかく言うべきではない。となると、コントロールするなら誕生する前(=作成ガイドラインのレヴェル)であるべきです。