国立新美術館 『ゴッホ展』

 営業活動のために関東へ出張。早めの便で羽田に降り立ち,国立新美術館で開催中の『没後120年 ゴッホ展』を観てきました。
 ん〜,副題の『こうして私はゴッホになった』が今回の企画展の特徴を表しており,弱点でもあり。すなわち,ゴッホが参照した先行作品群や同時代の作家を交えて展覧会を構成しているわけですが,ゴッホの場合には不適合な手法じゃないのかなぁ…… 同時に並べることに意味があると思えたのはシスレーくらいに思えました。
 ゴッホは強烈な色彩を絵筆に乗せて荒々しいタッチで描く特徴で知られていますが,画家としての活動歴は僅かに6年しか無いんですよね。そうすると,経歴(歴史)の話をしても,数が揃っていないと説得的なものにならない。ゴッホを知ろうと思ったら,アムステルダムゴッホ美術館に行かないと。