2004-04-03から1日間の記事一覧

坂の上の雲 (8)

司馬遼太郎『坂の上の雲』第8巻。最終巻。1905年(明治38年)5月27日早朝、ついに対馬海峡に敵艦が姿を現した―― 最終幕は、日本海での決戦。ですが、中身は省略。この巻で面白いのは、ずばり「あとがき」です。単行本掲載時に書かれた6本と、島田謹二による…

坂の上の雲 (7)

司馬遼太郎『坂の上の雲』第7巻 旅順が落ち、日露両軍の総力がぶつかる奉天会戦へ。そして海では、欧露から回航してきたバルチック艦隊が宮古島まで到達した―― という海陸の戦闘模様で終始する巻です。

坂の上の雲 (6)

司馬遼太郎『坂の上の雲』第6巻。 この巻で注目したいのは、諜報活動に従事した陸軍大佐・明石元二郎その人である。公使館付きの武官としてロシアに入り、開戦により公使館がペテルブルクを引き上げるとともに、ストックホルム(スウェーデン)へ移る。そこ…

坂の上の雲 (5)

司馬遼太郎『坂の上の雲』第5巻。旅順、未だ陥落せず。この辺りはあまり面白くありません。というのも、個々の戦役について微にいり細にいり書き記されているため。あまりにも仔細に過ぎるのも考え物です。

坂の上の雲 (4)

司馬遼太郎『坂の上の雲』第4巻。日露戦争の序盤戦についての話。 まず、日露戦争における旅順の位置づけを確認しておこう。日本から軍隊を送る場合、海上輸送に頼ることになる。そのための輸送船が攻撃されれば、日本は補給線を断たれることになる。制海権…