第6節

 筆者は繰り返しガイドラインの改訂を待っての将来的解決を説いているが、ひとつ留意しなければならないことがある。遡及的適用の制限と、移行期間の設定である。これは、制度を変更することにより、それまではグレーゾーンに位置していたものがガイドライン違反となる場合の対処である。新ルールの制定をもって直ちにキーワード削除という不利益を与えると、反発を受けること必至である。新ルールによって新しいキーワードの出現はくい止めるにしても、既存のものに対してのルール適用は6か月程度の時間をあける必要がある*1

*1:ここでは評議会の議決の有効期間を準用したが、期間の長短などは自由に議論していただきたい。