2004-03-02から1日間の記事一覧

追記

id:mitty:20040302#p2 にて、はてなダイアリー日記に関連した言及をいただきました。トップページにおける説明によると、これは「仕様変更・新しい機能のお知らせ」のために利用するものであるとなっています。この文面からは、技術情報に関する資料が掲載さ…

本稿の目的は、議論の方向を整理し、そのためのアイデアを提示することである。個々の事象に対する持論の展開は(極力)差し控えている。本稿で扱った内容については多くの方が発言されているが、ここでは筆者に視座を与えていただいた id:mitty、id:sasada …

第7節

個別の議案について本稿で当否を論じるつもりはないが、議題第2号のうち、第三者言及性についてだけは触れておきたい。この議論の中で登場した「休眠キーワード」、即ち、作成されたものの利用頻度の著しく低い語句の処遇についてである。現行の《作成》ガイ…

第6節

筆者は繰り返しガイドラインの改訂を待っての将来的解決を説いているが、ひとつ留意しなければならないことがある。遡及的適用の制限と、移行期間の設定である。これは、制度を変更することにより、それまではグレーゾーンに位置していたものがガイドライン…

第5節

重複するが、ガイドラインの性格について今一度述べておく。 ガイドラインは、先に述べたように【明文化された社会通念】である。これははてなダイアリーという社会集団(コミュニティー)内部での話であり、社会一般と異なっていても構わない。雑誌や番組で…

第4節

評議会で最初に争われたのは、女性の胸郭のふくらみ具合が大であることを表す語句がキーワードとして適切であるか否かであった(以下、議案第1号)。次いで評決にはかられたのは、不倫について綴るサイトの名をキーワードとすることの可否である(以下、議案…

第3節

では、評議会の抱える問題点の指摘に入る。 まず第1に、開催に至る手続の不備である。キーワードの削除であれば、作成ないし編集に関わった者に対してメールによる通知がある。しかし、評議会での決定はそれ以上に重要であるにも関わらず、衆知が不足してい…

第2節

さて、話をはてなダイアリー評議会に移そう。この機関の法的性格について論じることはしないが、あらかじめ、ルールと評議会の関係を整理しておく。 利用規約に抵触するかどうかは管理者が判断すべきものであり、そもそも評議会で決定するに及ばない。評議会…

第1節

最初に「はてなダイアリー」におけるルールの位置づけについて考えておこう。まず上位にあるルールとして「利用規約」がある。これはidを取得しようと申し込む(=利用契約を締結する)際に示されるものであるから、その有効性は契約から導き出すことができ…

ここに、任意の社会集団における意思決定機構として「はてなダイアリー評議会」というものがある(以下、評議会と略す)。この論考は、これまでに評議会にかかった議案を素材にして関連する事柄の法的位置づけを明確にし、もって将来における議論が無用の紛…

はてなダイアリーにおけるルールに関する一考察