パソコンゲーム保全推進会議(第1回)備忘録

 新千歳空港を07時30分に出る始発便に乗り,羽田空港を20時55分に出る最終便で帰ってきました。これが仕事ならば,やりたくない移動パターンです。開会時刻であり10時の数分前に会場到着。
 総勢12名が集まりました。まずは参集者の自己紹介となったわけですが,足を運んだ顔ぶれを分類すると次のようなパターンになりました。

  1. コンテンツ産業に関わっている人 (ゲーム関連会社あるいは流通業に勤務している方々)
  2. ハードウェア保全に取り組んでいる人 (RetroPCの高木さん,アーケードゲーム博物館計画の伊藤さんなど)
  3. データ収集に取り組んでいる人 (チラシを集めている人データベースを作っている人など)
  4. ファン活動を展開している人 (アリスソフト系ファンサイトの人など)
  5. ブロガー (d:id:winningstarさんとか,d:id:sixtysevenさんとか)

でも,交友関係を聞いてみると既にお知り合いだったという組み合わせが多くて,出自グループとしては概ね3つくらいになってしまいました。「保全活動に主体的に取り組もうとするメンバーって,結局この程度の人数ですよね~」という確認にもなりました。しかしながら,活動が具体化していけば此処の場面で協力してくれる人が出てくると思いますので,まずは軌道に乗せることが大事です。
 会議は全体で2時間でしたが,うち1時間ほどかけて活動方針のアイデア出しを。皆さん実態をわきまえていらっしゃるようで,「○○という方策は思いつくが,これは費用が……」「××はアプローチしてみたことがあるけれども,ダメでした」と,夢を見られるような話はほとんどありませんでした。

▼ アイデア出しの様子
 ここで出てきたアイデアを方向性で整理すると,次の3つに集約できます。

  1. 事業化を模索する (自ら活動資金を捻出できる事業体を目指す)
  2. 外部資金の調達を画策する (助成を得られるような受け皿団体になる)
  3. 資金を持たないままボランティアとして活動する

 第1回会合では方向性を詰めることはせず,選択肢を表示させたところで散会いたしました。まずは情報収集すべき段階ですしね。今後1年ほどかけて,

  • 何を (収拾対象とすべきものをリストアップして)
  • どうやって (資金を調達して)
  • どのように (技術を用いて)
  • どこに (保全場所を確保するのか)

といった考慮事項につき,ロードマップを提示していこうという腹づもりです。
 この活動,メンバーは初回参加者で固定するつもりはございません。第2回以降の会合でも,興味ご関心を持たれるテーマがありましたら足をお運びください。


 さて,後日談ならぬ後時談。
 参集者そろって近くのファミレスへ移動し,昼食をいただきながら懇談。それから喫茶店へ移動して,さらに話し込みました。冷房の直撃する場所に座ったために寒くなって外に出ようと言い出したのが15時過ぎでしたから,3時間ほど会話していたことになります。
 それから,チラシ集めに精を出しておられる2人について秋葉原を2時間かけて巡回。天候が崩れ大粒の雨が降り出したので居酒屋に駆け込んだのが,開店準備中の16時50分。途中,アキバを通行中であったところをtwitter経由で補足されたd:id:Su-37さんを呼び寄せたりしながら,美味しくビールを酌み交わし,店を出たのが19時。
 結局,一部の方とは10時間に渡ってご一緒いたしました。おかげさまで,お名前とプロファイルが一致する程度には親しく言葉を交わすことができました。今回は参加のために少なからぬ出費(交通費18,400円)をしたのですが,有意義な時間を過ごせて満足した一日になりました。