2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧

オタクvsサブカル

熱い日差しを避けて家の中にこもり,ユリイカ臨時増刊『オタクvsサブカル!』(ISBN:4791701372)を楽しんで午後を過ごす。 最終戦争(ハルマゲドン)が起こるのかと思いきや,いきなり共存共栄を唱えたり*1,ただひたすら自分史の編み上げに徹することで他…

教養としての〈美少女ゲーム〉

http://d.hatena.ne.jp/cogni/20050811/1123724631 に寄せて*1 美少女ゲームにおいてシナリオへの着目が始まったのは,エルフ(elf)が1992年に「同級生」を投入してからのことだと私は見ています。エロゲーのノベライズとして実質的に最初の成功を収めたの…

ほんわかちづる先生

かがみふみをの『ほんわかちづる先生』の第1巻(ISBN:4812462185)。 表紙のちんまい女の子が塾の先生です。これでも。そして,見た目通りにドジっ娘。得意技は居眠り。 「加賀美ふみを」に性表現抜きの四コマ漫画を描かせたらどうなるか――という期待と予想…

姑獲鳥の夏

映画『姑獲鳥(うぶめ)の夏』を観てきた。 http://www.herald.co.jp/official/ubume/ http://www.ubume.net/ 「この世には不思議なことなど何もないのだよ」 いや,この映画が眼前にあることが不思議なんですけれど……。何というか,学芸会? 京極夏彦の原作…

フロレアール

昨日,元長柾木との関連で触れた『フロレアール 〜すきすきだいすき〜』(13cm,1999年7月)。 なんか「すごいことをやろうとしていた」ことだけは強く覚えているのだけれど,細部を思い出せなかったので,ざっと読み返してみる。 (この先はネタバレがあり…

美少女ゲームの臨界点 :: 暮れゆく『雫』の時代

注文しておいた本が,ようやく届いた。波状言論 『美少女ゲームの臨界点――HajouHakagix』(ISBN:4990217705,同人誌出版)。2004年8月刊行の評論集。折しも学会誌の原稿を書いているところだったのだけれど,気分転換と称して少しずつ読む。 副題が〈はかぎ…

あじま

ある雑誌のバックナンバーを探して古本屋へ行ったところ,お目当ての品は無かったものの,掘り出し物を発見。吾妻ひでおの作品集(奇想天外社版)が,各105円。ありがとう,B◎◎K・OFF! 『パラレル狂室』(昭和54年発行の第3版) 『不条理日記』(昭和54年発…

《萌え》についての言語学的実証研究

● 「萌え要素」という言葉には二種類の使われ方がある ひとつの意味は、評論家の東浩紀が『動物化するポストモダン』で提唱した造語である「萌え要素」。 もうひとつは、単純に「萌え」と「要素」という二単語を組み合わせただけの日本語「萌え要素」。 http…

モエヨン・クロニクル

id:SweetPotatoさんによる「『萌え4コマ』歴史・現状・展望」補足」に寄せて。 http://blog.livedoor.jp/sweetpotato/archives/29178186.html わざわざ私の名前を出していただき恐縮です。真摯にテーマを追いかける姿勢には敬意を表します。読み手が,それぞ…

大学院はてな :: 合宿(3日目)

edu

ニセコでの研究会合宿。 現在の日本を代表する労働法学者である西谷敏教授に来ていただき,「労働法の危機と再生の課題」と題して講演をしていただいた。内容は此処で紹介できないのですが,研究者(の卵)として,実に考えさせられる内容のお話でした。