2007-01-01から1年間の記事一覧
扇智史(おうぎ・さとし)『永遠のフローズンチョコレート』(ISBN:4757726279)を読んだ。 殺人鬼の少女が,衝動的に10人目を手がけてみたらそれが不老不死の少女で,学園もので,少年と三角関係で,終わらない日常。 それは何という遠野志貴とアルクェイド…
研究会に参加するため東京へ。移動中の機内で太田肇(おおた・はじめ)『個人尊重の組織論――企業と人の新しい関係』(中公新書,ISBN:4121012860)を読む。 著者の専門は経営組織論。伝統的な日本的経営にみられるのが《組織人》であったのに対し,新しい社…
のんびりバスに揺られて嵐山へ向かう。京都駅からは嵯峨嵐山駅まで鉄道で向かった方が早いのは分かっているのだが,可能ならばJRには乗らないという意地を通した。 http://picasaweb.google.co.jp/genoishi/Kyoto 〔写真〕 庭を見て歩くことをテーマにしてい…
昼過ぎまで立命館でお仕事。 夕方から,関西方面に在住の方々をお呼びしてインタビュー。お集まりいただいたのは…… 「次世代マンガ評論家」いずみの(id:izumino)さん 「バーチャルネット魔王14歳」(id:Erlkonig)――は魔界から出られないので,代わりに閣…
午後から研究会。その前に,早起きして東山へと足を伸ばしてきた。 http://picasaweb.google.co.jp/genoishi/Kyoto 〔写真〕 今回は庭園を見たいと思い,まずは無隣庵(むりんあん)へ向かう。元勲山県有朋の別荘。狭い戸口を通り抜けて庭園に出ると,手前は…
学会参加のため京都へ。せっかくの機会なので,神戸空港を使ってみることにしました。 JL3302便でCTS新千歳を1210に出て,定刻1400にマリンエア到着。動線が機能的で使いやすい。展望デッキへと至る通路が真正面にあって視線が開けているうえに,こぢんまり…
天野こずえ『ARIA(アリア)』第11巻(ISBN:9784861274312)を読みました。 作中時間にして2年ほど見習いとしての時間を過ごしてきたところで描かれる一人前(プリマ)昇格のエピソード《Navigation 55》。 「おめでとう」の声が響く場面を,陰鬱な心持ちで…
夏葉薫(id:K_NATSUBA)さんが札幌にいらしたので歓迎会を催しました。本日の会場は,かおるさんのご希望により松尾ジンギスカン。 集まったのは,たまごまご(id:makaronisan)さん,「モノーキー」のkamimagiさん。待ち合わせの際,とらのあなの紙袋を目印…
今野緒雪(こんの・おゆき)『薔薇の花かんむり』(ISBN:9784086010757)を読む。〈マリア様がみてる〉シリーズ第29巻。 44頁の最後の行。これまでの10巻ほどを《矯め》に使っておきながら,盛り上げることもせず,それどころか余韻の欠片すら与えまいという…
労働組合のシンクタンク主宰によるワークショップ「新しい労働ルールのグランドデザイン策定に向けて」に参加してきました。 ――って,私も主宰者側の立場だったりします。多数の方々にお越しいただき,ありがとうございました。 3月下旬のある日,水町勇一郎…
有斐閣の敏腕編集者Iさんから小包が送られてきました。開けてみると――おぉ,水町勇一郎(みずまち・ゆういちろう,東京大学社会科学研究所准教授)『労働法』(ISBN:4641143803)の献本です。ありがたや。 本を出されるという話は,先日,研究会でご一緒し…
森博嗣(もり・ひろし)のXシリーズ第2作『キラレ×キラレ』(ISBN:4061825550)を読む。 道化役のヒロインは(割合に)まともな社会性を備えている(のでツッコミを入れたくなるようなセリフが無い)。 比較的に寡黙な探偵役が(いつにも増して)推理を展開…
スーツケースを空にしようとしていたところ,パリから台北へ向かう機内で読んだ本が出てきた。バングラデシュの上空あたりでは高橋裕子(たかはし・ひろこ)『イギリス美術』(岩波新書,ISBN:4004305551)を開いていたのですが,とても興味深いものでした。…
どうにもふらふらするので風邪薬を飲み,毛布にくるまりながら芸術新潮2007年9月号(asin:B000UPMURQ)の大特集『ニューヨーク 美術館をめぐる冒険』を眺めて午後の時間を過ごす。 ヨーロッパ好きの反動からか《アメリカ》が苦手でして,合衆国の地に足を踏…
スペイン旅行の(自分のための)お土産に,天野こずえ『AQUA』を買ってきました。各8ユーロ。 ISBN:9875624888 ISBN:9875625035 2006年3月からシリーズ刊行が始まっており,現在は『ARIA』の翻訳も第4巻あたりまで進んでいました。でも,全部を買い込んでい…
日本を10日ほど不在にしていたら,総理大臣が辞めていてびっくりだよ。 id:makaronisan:20070919:1190042712 id:kaien:20070917:p3 はいはい。自分の書棚をお見せするという企画ですね。これなら世情に疎くなっていても時差ボケしていても追従できそう……。 …
オンデマンド機内上映のプログラムに李相日監督作品『扶桑花女孩(Hula Girls)』があったので観る。公開時に見逃していたのですが,労働法学会の末席に身を置く者としては大変に興味深いものでした。 時は1965年,鉱業が縮小されようとする磐城に取材し,新…